基本5文型
英文の骨格をS(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)の組み合わせで5パターンに分類する考え方です。修飾語を除いて主要素だけを見抜く力がすべての基礎になります。
英文は、意味の骨格となる「主要素」と、それに情報を付け加える「修飾語」から成り立ちます。文型を判断する上で最も重要なのは、修飾語をいったん取り除き、主要素だけを取り出す作業です。
主要素(S・V・O・C)
文を成立させるために不可欠な要素。これらが欠けると文法的に不完全な文になります。
修飾語(M)
名詞を修飾する形容詞的修飾語と、名詞以外を修飾する副詞的修飾語があります。前置詞句や副詞などがこれにあたり、文型を判定するときは一旦除外して考えます。
それぞれの本質的な意味
第1文型(SV)
「SがVする」「Sが存在する・移動する」ことを表します。
第2文型(SVC)
「S=Cである・になる」という状態や変化を表します。CはSを説明します。
第3文型(SVO)
「SがOにVする」という、対象への動作や影響を表します。
第4文型(SVOO)
「SがO₁にO₂を与える・してあげる」という授与を表します(O₁≠O₂)。
第5文型(SVOC)
「Sは、O=CであるとVする」を表します(O=Cの関係が成り立ちます)。
演習問題(ステップ解説)
例題1: 修飾語を見極めて文型を判定する
My sister became a doctor last year.
- 動詞(V)を見つける: becameがVです。
- Vの前にある主語(S)を特定する: My sisterがSです。
- Vの後ろの要素を確認する: a doctorが続きます。S(My sister)=a doctorの関係が成り立つので、これは補語(C)です。
- 残った"last year"は時を表す修飾語(M)なので、文型の判定からは除外します。
S(My sister) + V(became) + C(a doctor) → 第2文型(SVC)です。
例題2: 第4文型と第5文型の見分け方
A: She gave her friend a nice present. / B: She named her dog Max.
- 両方ともS(She) + V(gave/named) + O(her friend/her dog)までは同じ形です。
- Aでは、her friendとa nice presentの間にイコールの関係はありません(her friend≠a nice present)。「友達にプレゼントをあげた」という授与の意味になるので第4文型(SVOO)です。
- Bでは、her dogとMaxの間にイコールの関係が成り立ちます(her dog=Max)。「犬をMaxと名付けた」という意味になるので第5文型(SVOC)です。
O(目的語)の後ろにイコール関係が成り立つかどうかが、SVOOとSVOCを見分ける最大のポイントです。
日本人が間違えやすいポイント
日本語の語順に引きずられて、英語もSやOを意識せずに単語を並べてしまう間違いが多く見られます。まず動詞(V)を見つけ、その動詞の性質から文型を判断する習慣をつけましょう。
よく出るひっかけ問題
同じ動詞でも文型によって意味が変わる
例えばmakeは第3文型(makeの後ろがO1つ)なら「作る」、第5文型(make+O+C)なら「OをCにする」という全く違う意味になります。
第2文型の動詞(become, look, soundなど)の後ろは形容詞か名詞
become happy(形容詞)、become a doctor(名詞)のように、Cには形容詞か名詞が来ます。副詞は来ません。