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黙字(発音しない文字)

音とつづり 全130語

英語のつづりは中世以降ほとんど変わっていない一方、発音だけが変化しました。その結果、書かれていても読まない文字が大量に残っています。文字ごとに規則があり、規則を掴めば初見の語でも読み方を推測できます。

この型の語一覧

b — m の後ろ、および t の前で読まない

mb で終わる語の b は必ず読みません。また bt の並びでも b を落とします。派生語でも黙字は保たれます(climb → climber)。

debt/dɛt/借金
doubt/daʊt/疑う
subtle/ˈsʌtəl/微妙な
climb/klaɪm/登る
comb/koʊm/くし
lamb/læm/子羊
thumb/θʌm/親指
tomb/tum/
bomb/bɑm/爆弾
limb/lɪm/手足
numb/nʌm/感覚がない
crumb/krʌm/パンくず
plumber/ˈplʌmər/配管工

g — gn の並びで読まない

語頭・語末の gn では g を落とします。ただし派生して n と g が別音節に分かれると復活します(sign /saɪn/ ⇄ signal /ˈsɪɡnəl/)。この復活は試験で狙われます。

sign/saɪn/しるし・署名する/signal / signature では g を読む
design/dɪˈzaɪn/設計
resign/rɪˈzaɪn/辞任する/resignation /ˌrɛzɪɡˈneɪʃən/ では g を読む
assign/əˈsaɪn/割り当てる
align/əˈlaɪn/そろえる
benign/bɪˈnaɪn/良性の
campaign/kæmˈpeɪn/運動
foreign/ˈfɔrɪn/外国の
reign/reɪn/統治
champagne/ʃæmˈpeɪn/シャンパン
gnaw/nɔ/かじる
paradigm/ˈpærədaɪm/枠組み
diaphragm/ˈdaɪəfræm/横隔膜

gh — 母音の後ろで読まない

かつては喉の摩擦音でしたが、現在は消えるか /f/ に変わりました。igh は /aɪ/、ough は語ごとに読みが分かれます。

night/naɪt/
light/laɪt/
height/haɪt/高さ/weight /weɪt/ とは母音が違う
straight/streɪt/まっすぐな
weigh/weɪ/重さを量る
neighbor/ˈneɪbər/隣人
daughter/ˈdɔtər/
thought/θɔt/考え
bought/bɔt/買った
caught/kɔt/捕まえた
though/ðoʊ/けれども
through/θru/〜を通って
thorough/ˈθɜroʊ/徹底的な/この4語は取り違えの定番
cough/kɔf/咳/この語では gh が /f/ になる
enough/ɪˈnʌf/十分な/同じく /f/

h — 語頭および特定の並びで読まない

フランス語やラテン語から入った語では語頭の h を読みません。読まない語は冠詞が an になるため、書き言葉でも影響が出ます(an hour, an honest man)。

hour/aʊər/1時間/冠詞は an
honest/ˈɑnɪst/正直な/冠詞は an
honor/ˈɑnər/名誉/冠詞は an
heir/ɛr/相続人/air と同音
exhaust/ɪɡˈzɔst/使い果たす
exhibit/ɪɡˈzɪbɪt/展示する
vehicle/ˈviəkəl/車両
ghost/ɡoʊst/幽霊
rhythm/ˈrɪðəm/律動
rhyme/raɪm/
shepherd/ˈʃɛpərd/羊飼い
silhouette/ˌsɪluˈɛt/影絵

k — kn の並びで読まない

語頭の kn はすべて /n/ です。例外はありません。この一群は覚えれば確実に得点になります。

know/noʊ/知る
knowledge/ˈnɑlɪdʒ/知識/母音も /oʊ/ から /ɑ/ に変わる
knee/ni/ひざ
knife/naɪf/ナイフ
knock/nɑk/たたく
knot/nɑt/結び目
knuckle/ˈnʌkəl/指の関節

l — 特定の母音の後ろで読まない

al / ol / ou の後ろに k・m・f が続くと l が消えます。could / would / should の l もこの仲間です。

could/kʊd/〜できた
would/wʊd/〜だろう
should/ʃʊd/〜すべき
calm/kɑm/穏やかな
palm/pɑm/手のひら
half/hæf/半分
talk/tɔk/話す
walk/wɔk/歩く
chalk/tʃɔk/チョーク
folk/foʊk/人々
yolk/joʊk/卵黄
salmon/ˈsæmən/
almond/ˈɑmənd/アーモンド

n — mn で終わる語の n を読まない

語末の mn では n が消えます。ただし派生して n が次の音節の頭に来ると復活します(column /ˈkɑləm/ ⇄ columnist /ˈkɑləmnɪst/)。

autumn/ˈɔtəm/
column/ˈkɑləm/柱・コラム
hymn/hɪm/賛美歌
solemn/ˈsɑləm/厳粛な
condemn/kənˈdɛm/非難する/condemnation では n を読む
damn/dæm/非難する

p — ps / pn / pt の語頭で読まない

ギリシャ語由来の語に集中しています。語中の cupboard や receipt も p を落とします。

receipt/rɪˈsit/領収書
psychology/saɪˈkɑlədʒi/心理学
pneumonia/nuˈmoʊnjə/肺炎
cupboard/ˈkʌbərd/戸棚/p だけでなく発音全体が縮む
raspberry/ˈræzbɛri/ラズベリー
corps/kɔr/部隊/p も s も読まない
coup/ku/クーデター

t — stle / sten の並びで読まない

s と l・n に挟まれた t が落ちます。フランス語由来の語では語末の t も読みません。

listen/ˈlɪsən/聞く
castle/ˈkæsəl/
whistle/ˈwɪsəl/口笛
fasten/ˈfæsən/留める
soften/ˈsɔfən/柔らかくする
hustle/ˈhʌsəl/急がせる
often/ˈɔfən/しばしば/t を読む /ˈɔftən/ も許容される
mortgage/ˈmɔrɡɪdʒ/住宅ローン
ballet/bæˈleɪ/バレエ
buffet/bəˈfeɪ/立食
gourmet/ɡʊrˈmeɪ/美食家

u — gu の並びで読まない

g を /ɡ/ と読ませるための飾りの u です。u 自体は音になりません。gue で終わる語も /ɡ/ 一音です。

guess/ɡɛs/推測する
guest/ɡɛst/
guide/ɡaɪd/案内する
guard/ɡɑrd/守る
guilt/ɡɪlt/罪悪感
guarantee/ˌɡærənˈti/保証する
build/bɪld/建てる
biscuit/ˈbɪskɪt/ビスケット
colleague/ˈkɑliɡ/同僚
league/liɡ/連盟
fatigue/fəˈtiɡ/疲労
tongue/tʌŋ/
vague/veɪɡ/曖昧な

w — wr の並び、および特定語で読まない

語頭の wr はすべて /r/ です。answer や sword のように語中で落ちる語もあります。

write/raɪt/書く/right と同音
wrong/rɔŋ/間違った
wrap/ræp/包む
wrist/rɪst/手首
wreck/rɛk/難破させる
answer/ˈænsər/答える
sword/sɔrd/
two/tu/2
who/hu/
whole/hoʊl/全体の/hole と同音

s / c — 個別に覚える黙字

規則性が薄く、語ごとに覚えるしかない一群です。数は多くありません。

island/ˈaɪlənd/
aisle/aɪl/通路/機内アナウンスで頻出
isle/aɪl/小島
debris/dəˈbri/がれき
muscle/ˈmʌsəl/筋肉/c を読まない
scissors/ˈsɪzərz/はさみ
indict/ɪnˈdaɪt/起訴する/c を読まない
Wednesday/ˈwɛnzdeɪ/水曜日/d を読まない
handkerchief/ˈhæŋkərtʃɪf/ハンカチ/d を読まない
handsome/ˈhænsəm/顔立ちの整った/d を読まない
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