未来形(will / be going to)
will と be going to はどちらも未来を表しますが、その場で決めたのか前から決まっていたのかで使い分けます。現在進行形や現在形も未来を表せます。
英語には未来を表す専用の動詞の形がありません。過去形のように動詞そのものを変える方法がないので、これから起きることは複数の言い方で表します。そして、どれを選ぶかによって、話し手がその未来をどう見ているかが伝わります。will はその場で決めた意志や、根拠のない予測。be going to は前から決めていた予定や、目の前に兆候がある予測。この二つは交換可能ではありません。さらに、すでに手配が済んだ予定は現在進行形で、時刻表のように動かせない予定は現在形で表します。
will はその場の判断
話している時点で決めたこと、思いついたことを表します。電話が鳴って I'll get it.(私が出る)と言うのがその典型です。前から決めていたなら will は使いません。
be going to は前からの予定と目の前の兆候
すでに心を決めている計画、または今見えている根拠から導かれる予測を表します。空の雲を見て It's going to rain. と言うのは、根拠が目の前にあるからです。
現在進行形は手配済みの予定
予約や約束が済んでいる近い未来は現在進行形で表します。be going to より確定度が高い言い方です。
時・条件を表す副詞節では現在形を使う
when や if で始まるまとまりの中では、内容が未来のことでも will を使わず現在形にします。これは英語の決まりで、日本語の感覚からは出てこないルールです。
見分け方
未来を表す形が複数あるため、どれを選ぶかで迷います。次の順に確かめてください。
1. その決定はいつ下されたかを考える
話している最中に決めたのなら will、話す前から決まっていたのなら be going to です。会話の流れを見れば、相手の発言を受けてその場で決めたのかどうかが分かります。
2. 予測に目に見える根拠があるかを見る
雲、顔色、残量など今そこにある証拠から導く予測は be going to です。単に頭の中でそう思うだけの予測は will を使い、I think や probably と一緒に使われることが多くあります。
3. 予約や手配が済んでいるかを確かめる
時間や相手が決まっていて、動かしにくい予定なら現在進行形が自然です。I'm seeing the dentist at three. のような形になります。
4. when や if のまとまりの中かどうかを確認する
時や条件を表す副詞節の中なら、未来の内容でも現在形にします。ただし同じ when でも「いつ〜するか」という名詞のまとまりを作る場合は will を使えるので、そのまとまりが文の中で何の役をしているかを見てください。
| 例 | 正体 | 判断の根拠 |
|---|---|---|
| The phone is ringing. I'll get it. | will(その場の意志) | 電話が鳴ったのを聞いて、今この瞬間に決めた |
| I'm going to visit my aunt this weekend. | be going to(予定) | 前から決めていた計画。すでに心づもりがある |
| Look at those clouds. It's going to rain. | be going to(兆候のある予測) | 雲という根拠が目の前にある |
| I think it will rain tomorrow. | will(主観的な予測) | 根拠を示さず、話し手がそう思っているだけ |
| I'm meeting him at six. | 現在進行形(手配済みの予定) | 時間も相手も決まっていて、約束が成立している |
| If it rains tomorrow, we will stay home. | 条件の副詞節 | 未来のことでも if の中は現在形。will は主節にだけ置く |
用法別の例文
どの形を選ぶかで話し手の頭の中が変わります。同じ場面を別の形で言った例も並べました。
will(その場の意志・申し出)
相手の言葉や状況を受けて、今決めたことを表します。申し出や約束にもよく使われます。
That bag looks heavy. I'll carry it for you.
そのかばん重そうですね。私が運びます。
相手を見て今決めた申し出。be going to は不自然
OK, I'll call you tonight.
分かりました、今夜電話します。
会話の流れで今決めた約束
I won't tell anyone about it.
そのことは誰にも言いません。
will not の短縮形 won't。強い意志を表す
will(根拠のない予測)
話し手の頭の中の予想です。I think, probably, maybe と一緒に使われることが多くあります。
I think she will like this present.
彼女はこのプレゼントを気に入ると思う。
確かめたわけではない主観的な予測
The game will probably start at seven.
試合はおそらく7時に始まるだろう。
probably が付き、確信度が下がっている
be going to(前から決まっている予定)
すでに心を決めている計画です。まだ予約などの手配までは済んでいなくても使えます。
I'm going to study abroad next year.
来年留学するつもりだ。
前から考えていた計画。今決めたわけではない
We're going to paint the kitchen this weekend.
今週末に台所を塗るつもりだ。
すでに決めていた予定
Are you going to join the club?
そのクラブに入るつもりですか。
相手の意図を尋ねる形。Will you 〜? だと依頼に聞こえる
be going to(兆候のある予測)
今そこにある証拠から導く予測です。will に置き換えると根拠のない予想に変わります。
Watch out! You're going to drop the plate.
危ない、皿を落とすよ。
傾いている皿が目の前にあるという根拠
She looks pale. She's going to faint.
彼女は顔色が悪い。倒れそうだ。
顔色という目に見える兆候がある
現在進行形・現在形で表す未来
手配が済んだ予定は現在進行形、時刻表のように個人では動かせない予定は現在形で表します。
I'm having lunch with Ken tomorrow.
明日ケンと昼食をとる。
約束済みの予定。be going to より確定度が高い
The train leaves at 7:30.
その電車は7時30分に出る。
時刻表で決まっている。個人の意志では変えられない
The new term starts on April 8.
新学期は4月8日に始まる。
決まった日程なので現在形
時・条件の副詞節
when や if のまとまりの中では、未来の内容でも現在形にします。主節には will を置きます。
I will call you when I arrive at the station.
駅に着いたら電話します。
誤: when I will arrive
If it is sunny tomorrow, we will go hiking.
明日晴れたらハイキングに行こう。
誤: If it will be sunny
I don't know when he will come back.
彼がいつ戻るのか分からない。
この when は名詞のまとまりを作る間接疑問文なので will を使える
演習問題(ステップ解説)
例題1: will と be going to を選び分ける
( )内から適切なものを選びなさい。 A: We need more chairs. B: OK, I ( will / am going to ) bring some from the next room.
- Aの発言で、椅子が足りないという状況が今わかったところです。
- Bはそれを聞いて反応しています。つまり、この時点で決めたことです。
- その場で決めた意志や申し出を表すのは will です。
- am going to を使うと「前から椅子を運ぶつもりだった」という意味になり、会話の流れと合いません。
答えは will です。相手の発言を受けて反応している場面では、ほぼ必ず will が選ばれます。
例題2: 副詞節の中の時制を判断する
誤りがあれば直しなさい。 I will let you know as soon as the package will arrive.
- 文を二つのまとまりに分けます。主節は I will let you know、後半は as soon as で始まるまとまりです。
- as soon as は「〜するとすぐに」という時を表す接続詞で、後半は時を表す副詞節です。
- 時を表す副詞節の中では、未来の内容でも will を使わず現在形にします。
- したがって the package will arrive を the package arrives に直します。主節の will はそのままです。
正しくは I will let you know as soon as the package arrives. です。when, if, before, after, until, as soon as が出てきたら、そのまとまりの中の時制を確認してください。
日本人が間違えやすいポイント
最も多いのは、時や条件を表す副詞節の中で will を使ってしまう誤りです。× If it will rain tomorrow, I will stay home. ではなく ○ If it rains tomorrow, I will stay home.、× I will wait here until he will come. ではなく ○ I will wait here until he comes. が正しい形です。日本語では「もし雨が降るなら」と未来のまま考えるので気づきにくい箇所です。次に多いのが、will と be going to を意味を考えずに入れ替える誤りで、前から決めていた旅行の話で × I will visit my aunt this weekend. I already bought the ticket. と言うと、切符を買っているのにその場で決めたことになり、ちぐはぐになります。○ I'm going to visit my aunt this weekend. とします。三つめは、will の後ろを原形にし忘れる誤りです。× He will goes there. ではなく ○ He will go there.、× She will can drive next year. ではなく ○ She will be able to drive next year. とします。助動詞を二つ並べることはできません。
よく出るひっかけ問題
時・条件の副詞節では現在形
when, if, before, after, until, as soon as, by the time で始まるまとまりの中では、未来の内容でも現在形にします。ただしこれは副詞節の場合だけです。I don't know when he will come. のように名詞のまとまりを作る場合は will を使えます。
Will you 〜? は依頼に聞こえることがある
相手の予定を尋ねるつもりで Will you go to the party? と言うと、「行ってくれませんか」という依頼に受け取られる場合があります。予定を尋ねるなら Are you going to go to the party? のほうが誤解がありません。
shall は現在では限られた場面で使う
Shall I 〜?(〜しましょうか)と Shall we 〜?(〜しませんか)という申し出や提案の形では今もよく使われますが、単純な未来を表す用法としてはほとんど使われません。未来は will が基本です。
won't は「どうしても〜しない」を表すことがある
The door won't open. は「ドアがどうしても開かない」という意味で、単に未来の否定ではありません。will に意志の意味があるため、物を主語にすると強い抵抗を表す言い方になります。
will の後ろに助動詞は置けない
will can や will must とは言えません。can は be able to、must は have to に置き換えて、will be able to、will have to とします。助動詞は一つの動詞句に一つだけです。
be going to go は不自然とは限らない
go が重なるので誤りだと思われがちですが、I'm going to go to the library. は文法的に正しい表現です。ただし口語では I'm going to the library. と現在進行形で言うほうが自然な場面も多くあります。
慣用表現
未来を表す表現のうち、will と be going to 以外のものです。確定度や差し迫り具合が異なります。
| be about to 〜 | まさに〜しようとしている(直前) |
| be due to 〜 | 〜する予定になっている |
| be supposed to 〜 | 〜することになっている |
| Shall I 〜? | 〜しましょうか(申し出) |
| Shall we 〜? | 〜しませんか(提案) |
| be on the point of 〜ing | 今にも〜しようとしている |
練習問題
will と be going to の使い分け、副詞節の中の時制を中心に確認します。
問1 次の( )に入る最も適切なものを選びなさい。 If it ( ) tomorrow, the game will be canceled.
1. will rain
2. rains
3. is raining
4. will be rain
答: 2 答えは2です。if で始まる条件を表す副詞節の中では、未来の内容でも現在形にします。主語が it なので rains とします。1と4は副詞節の中に will を使っているため誤りです。3は現在進行形で、条件を表す形としては不自然です。
問2 次の会話の( )に入る最も適切なものを選びなさい。 A: I can't open this jar. B: I ( ) help you.
1. am going to
2. will
3. was going to
4. would
答: 2 答えは2です。Aの発言を聞いてその場で申し出ているので will を使います。1は前から決めていた予定を表すため、今聞いて反応した場面と合いません。3は過去の話になってしまいます。4は仮定や丁寧さを表す形で、直接の申し出としては不自然です。
問3 次の( )に入る最も適切なものを選びなさい。 Look at that black sky. It ( ) snow soon.
1. will
2. is going to
3. shall
4. would
答: 2 答えは2です。黒い空という目に見える根拠があるので be going to を使います。1は根拠のない主観的な予測に使う形で、この場面では兆候を無視した言い方になります。3は申し出や提案の形で予測には使いません。4は仮定を表す形で、目の前の状況からの予測には適しません。
問4 次の( )に入る最も適切なものを選びなさい。 She ( ) be able to attend the meeting next week.
1. will can
2. will
3. can will
4. wills
答: 2 答えは2です。助動詞は一つの動詞句に一つしか置けないので、can を be able to に置き換え、その前に will を置きます。1と3は助動詞を二つ並べているため誤りです。4は助動詞に三人称単数の s を付けており、助動詞は形が変わらないので誤りです。
問5 次のうち文法的に正しくないものはどれですか。
1. The concert starts at six tomorrow evening.
2. I'm meeting my teacher after school today.
3. I will tell him when he will come back.
4. We are going to move to Sendai next spring.
答: 3 答えは3です。when が時を表す副詞節を作っているので、中は現在形にして when he comes back としなければなりません。1は時刻表のように決まった予定を現在形で表しており正しい形です。2は約束済みの予定を現在進行形で表しており正しい形です。4は前から決まっている予定を be going to で表しており正しい形です。
関連する英語学習Q&A
英単語アプリ 英文法解説 英語学習Q&A 一問一答フラッシュカード 運営者情報 お問い合わせ プライバシーポリシー 利用規約