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関係代名詞

2つの文をつないで、後ろの文が前の名詞を説明する形にする言葉です。which・who・that などを使い分けます。

関係代名詞は「接続詞」と「代名詞」の2つの働きを1語で兼ねています。この二役こそが関係代名詞の正体で、どちらの役目に注目するかで使い分けが決まります。文をつなぐ役目は共通なので、実際に選ぶ基準は「代名詞としてどの位置に入るか」だけです。

2つの文をつないでいる

I know a man. + He speaks five languages. → I know a man who speaks five languages. who が and he の代わりをしています。

選ぶ基準は2つだけ

①先行詞が人か物か ②関係詞節の中で主語か目的語か所有格か。この2軸の組み合わせで決まります。文法用語より、この2つを確認する習慣のほうが大切です。

先行詞は直前の名詞

関係代名詞が説明している名詞を先行詞と呼びます。原則として関係代名詞の直前にあります。

先行詞(人・物)+ who / which / that / whose / whom + 節

見分け方

どの関係代名詞を選ぶかは、次の順で決まります。迷ったらこの順で当てはめてください。

1. 先行詞は人か、人以外か

人なら who 系、人以外なら which。that はどちらにも使えます。

2. 関係詞節の中で主語が足りているか

節の中に主語がなければ主格(who / which / that)です。The man ( ) lives next door の ( ) には主語がないので主格です。

3. 目的語が足りているか

節の中に動詞の目的語がなければ目的格(whom / which / that)です。The book ( ) I bought の ( ) は bought の目的語が抜けているので目的格です。

4. 「〜の」の関係か

先行詞と後ろの名詞が所有の関係なら whose です。人でも物でも whose を使います。

正体判断の根拠
The man who lives next door is a doctor.主格lives の主語が抜けている。省略できない。
The book (which) I bought was expensive.目的格bought の目的語が抜けている。目的格は省略できる。
The house whose roof is red is mine.所有格「その家の屋根」という所有の関係。物にも whose を使う。
The place where I was born is small.関係副詞節の中に主語も目的語も欠けていない。名詞が欠けていないので関係代名詞ではない。

用法別の例文

格ごとに代表例を押さえると、選択問題で迷わなくなります。

主格(節の中で主語になる)

who / which / that を使います。省略できません。

I have a friend who speaks five languages.

私には5か国語を話す友人がいる。

I have a friend. + He speaks five languages.

This is the train which goes to Kyoto.

これが京都行きの列車です。

This is the train. + It goes to Kyoto.

The company that won the contract is small.

その契約を獲得した会社は小規模だ。

that は人にも物にも使えます。

目的格(節の中で目的語になる)

whom / which / that を使いますが、省略されることが非常に多い用法です。

The book (which) I bought yesterday was expensive.

昨日買った本は高かった。

bought の目的語が抜けている。 which は省略できます。

The person (whom) you met is my boss.

あなたが会った人は私の上司です。

met の目的語が抜けている。 会話では whom より who や省略が普通です。

The house (that) we visited last week is for sale.

先週訪ねた家は売りに出ている。

visited の目的語が抜けている。

所有格(〜の)

whose を使います。人にも物にも使え、後ろには必ず名詞が続きます。

I know a student whose father is a lawyer.

私は父親が弁護士である学生を知っている。

a student + his father is a lawyer

This is the building whose roof was damaged.

これが屋根の壊れた建物です。

物にも whose を使います。

前置詞と一緒に使う形

書き言葉では前置詞を前に出し、会話では後ろに残します。

This is the house in which he lived.

これが彼が住んでいた家です。

書き言葉。前置詞+which の形。 この形では that は使えません。

This is the house (which) he lived in.

同じ意味の会話寄りの言い方。

前置詞を後ろに残せば which は省略できます。

コンマつき(非制限用法)

先行詞を絞り込まず、補足説明を加える用法です。that は使えません。

My brother, who lives in Osaka, is a teacher.

私の兄は大阪に住んでいるが、教師です。

兄は1人しかおらず、住所は補足情報。

My brother who lives in Osaka is a teacher.

私の兄のうち大阪に住んでいる方は教師です。

コンマなし。兄が複数いて、そのうちの1人を特定している。 コンマの有無で意味が変わります。

演習問題(ステップ解説)

例題1: 主格か目的格かを決める

The woman ( ) called you is waiting outside.

  1. 先行詞は The woman なので人です。who か that が候補になります。
  2. 空所の後ろを見ると called you となっており、called の主語がありません。
  3. 主語が欠けているので主格です。
  4. 答えは who(または that)です。目的格の whom にすると主語が二重に欠けてしまい成立しません。

節の中で何が欠けているかを見れば、格は必ず決まります。日本語訳から考えないでください。

例題2: 関係代名詞か関係副詞かを決める

This is the town ( ) I grew up.

  1. 先行詞は the town で場所です。しかし場所だからといって where と決めてはいけません。
  2. 節の中を見ます。I grew up は主語も動詞もそろっており、名詞が欠けていません。
  3. 名詞が欠けていないので関係代名詞は使えません。関係副詞 where を使います。
  4. もし This is the town ( ) I visited. なら visited の目的語が欠けているので which になります。

先行詞の種類ではなく、節の中で名詞が欠けているかどうかで決まります。

日本人が間違えやすいポイント

先行詞が場所だから where、時だから when と決めつける誤りが最も多く出ます。判断するのは先行詞の意味ではなく、関係詞節の中で名詞が欠けているかどうかです。名詞が欠けていれば関係代名詞、欠けていなければ関係副詞です。

よく出るひっかけ問題

主格は省略できないが、目的格は省略できる

The book I bought は正しく、The man lives next door は誤りです。省略できるのは目的格だけだと覚えてください。

コンマつきでは that を使えない

My brother, that lives in Osaka, ... は誤りです。非制限用法では who / which しか使えません。

前置詞が前に出ると that は使えない

the house in which he lived は正しく、in that he lived は誤りです。前置詞の直後に置けるのは which と whom だけです。

what は先行詞を含む関係代名詞

what は「〜すること・もの」の意味で、それ自体に先行詞が含まれています。先行詞のあとに置くことはできません。× the thing what I want → ○ what I want

コンマの有無で意味が変わる

コンマなしは「どれのことか絞り込む」、コンマありは「1つに決まったものに補足する」働きです。書き分けを間違えると意味が変わります。

先行詞と動詞の一致は先行詞に合わせる

the students who are waiting のように、関係詞節の動詞は先行詞の数に合わせます。直前の語につられないよう注意してください。

練習問題

節の中で何が欠けているかを毎回確認しながら解いてください。

問1 I have a friend ( ) lives in Canada.

1. who

2. whom

3. whose

4. which

答: 1 先行詞は人、かつ lives の主語が欠けているので主格の who です。whom は目的格なので使えません。

問2 The movie ( ) we watched was boring.

1. who

2. which

3. whose

4. where

答: 2 先行詞は物、かつ watched の目的語が欠けているので目的格の which です。省略することもできます。

問3 I met a man ( ) sister is a famous singer.

1. who

2. whom

3. whose

4. which

答: 3 「その男性の妹」という所有の関係なので whose です。whose の後ろには必ず名詞が続きます。

問4 This is the village ( ) I was born.

1. which

2. that

3. where

4. whose

答: 3 I was born は主語も動詞もそろっており、名詞が欠けていません。よって関係代名詞ではなく関係副詞 where を使います。

問5 次のうち文法的に正しくないものはどれですか。

1. The book I read was interesting.

2. My father, that works in Tokyo, is busy.

3. This is the house in which he lived.

4. I know a boy whose father is a pilot.

答: 2 2番はコンマつきの非制限用法なので that は使えません。who にする必要があります。1番は目的格の省略、3番は前置詞+which、4番は所有格でいずれも正しい形です。

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